「自分のやり方は、本当に正しいのだろうか…」
管理職やチームリーダーとして、日々このような不安を抱えていませんか?
役職は与えられたけれど、自分の行動に自信が持てない。メンバーは表面上は従ってくれているようだが、本当の信頼は得られていない気がする。期待された成果も、なかなか出せていない…。
実は、同じように悩むリーダーは少なくありません。でも、ここで大切なのは「正しい答え」を探すことではありません。
チームからの信頼を得て、成果を出しているリーダーには、ある共通点があります。それは「揺るがない行動基準」を持っているということです。
この記事では、役職に不安を感じるリーダーが、チームから信頼され、確かな結果を出せるようになるための具体的な行動基準をお伝えします。
なぜ今、行動が大切なのか
「もっと強いリーダーシップを見せてください」 「チームをうまくまとめてください」
上司からこんな指摘を受けても、具体的に何をすればいいのか分からず、悩んでしまいますよね。
リーダーとして気をつけることはたくさんあります。
- メンバーとのコミュニケーション
- 目標の設定と進捗管理
- 上司への報告や調整
- プロジェクトの推進…
でも、これらの中で最も大切なことは、実は意外にシンプルです。それは「一貫した行動を続けること」です。
なぜなら、チームメンバーは常にリーダーの行動を見ているからです。どんなに立派な言葉で語りかけても、あなたの普段の行動との間にギャップがあれば、かえって不信感を生んでしまいます。
特に、今のようなプレッシャーのかかる状況だからこそ、リーダー自身の「揺るがない行動」が、チームの信頼を築く土台となるのです。
信頼されるリーダーの3つの行動基準
ではここから、実際に結果を出しているリーダーに共通する3つの行動基準をご紹介します。
これらは特別なスキルではありません。誰もが実践できる基準ですが、継続することで大きな信頼を生み出す土台となります。
1. 行動に裏表がない
「朝礼では『チームワークが大切』と言っているのに、自分の仕事で手一杯で誰も助けてくれない…」
こんな声を聞いたことはありませんか?
結果を出しているリーダーの特徴は、「言っていること」と「やっていること」が一致していることです。
具体例として
- メンバーに時間厳守を求めるなら、自分が一番早く来る
- 報告・連絡を徹底させたいなら、自分から細かく報告する
- チーム協力を大切にするなら、自分から積極的に手を差し伸べる
上辺だけの言葉ではなく、実際の行動で示すことで、メンバーは「このリーダーの言葉は信用できる」と実感するのです。
2. 判断基準がぶれない
「今日の部長の機嫌はどうかな…」 「あの人に相談したら、今日はどんな返事が返ってくるだろう…」
メンバーがこんなことを考えながら仕事をしているとしたら、それは大きな問題です。
信頼されているリーダーの特徴は、状況や感情に左右されず、常に同じ判断基準で対応することです。
具体例として
- 機嫌の良し悪しで態度が変わらない
- 相手による えこひいきをしない
- プレッシャーがかかる場面でも、基準を曲げない
「この件なら、きっとリーダーはこう判断するはず」
メンバーがそう確信できることが、チームの安心感につながります。たとえその判断が時に厳しいものであっても、一貫性があれば信頼は揺らぎません。
3. 目標に向かって黙々と行動する
「プロジェクトの締切が近づくと、リーダーが急に焦り出して指示が飛び交う…」 「上司がいる時だけ熱心に見えるのはなぜ…」
このような場当たり的な行動では、チームの信頼は得られません。
成果を出しているリーダーに共通するのは、誰が見ているかに関係なく、目標に向かって着実に行動し続けることです。
具体例として
- 上司の目が届かない場面でも、真摯に仕事に取り組む
- 忙しい時期でも、決めたミーティングは必ず実施する
- 成果が見えづらい改善活動も、地道に続ける
「あのリーダーは、本当に目標を達成したいから動いているんだ」
そう感じられる一つひとつの行動が、チームの信頼を確実に築いていきます。
派手さはないかもしれません。でも、この静かな粘り強さこそが、最後は大きな成果につながるのです。
一貫した行動が生み出す、確実な変化
ここまでお伝えした行動基準を実践すると、チームには次のような変化が表れてきます。
メンバーの行動が変わる
- 指示がなくても、自分から動き出す
- 困ったことを素直に相談してくる
- お互いに協力し合う場面が増える
なぜ、このような変化が起きるのでしょうか?
それは、リーダーの一貫した行動が「安心できる環境」をつくるからです。メンバーは、自分の行動が正しい方向に向かっているという確信を持てるようになります。
すぐに始められる具体的な行動
では、明日から具体的に何をすればよいのでしょうか。
- 小さな約束を必ず守る
- 時間通りに来る
- 締切を守る
- 言ったことは実行する
- 感情をコントロールする
- イライラしても態度に出さない
- 焦っても落ち着いて対応する
- 好き嫌いで態度を変えない
- 目の前の行動に集中する
- 今やるべきことを確実にやる
- 誰かの評価を気にしすぎない
- 結果を焦らず、過程を大切にする
まとめ:信頼は日々の行動から生まれる
「リーダーとして、もっと大きなことをしなければ…」
そんなプレッシャーを感じることもあるでしょう。でも、本当に大切なのは、日々の小さな行動の積み重ねです。
自分の行動に確信が持てないとき、立ち返るポイントはシンプルです:
- 言葉と行動は一致しているか
- 判断基準はぶれていないか
- 目標に向かって着実に行動しているか
この3つを意識して行動を続けることで、必ずチームは変わっていきます。
変化は劇的なものではないかもしれません。でも、メンバー一人ひとりの小さな信頼が、確実な成果につながっていくのです。
リーダーの役割は、決して特別なものではありません。 誰もが実践できる、この「揺るがない行動基準」から始めてみませんか?
リーダーとして、部下が認める行動力を観につかませんか?
リードマインド・インストラクター養成講座は、自信をもって行動できる自分になるとともに、部下育成や子育てにも応用できます。
行動が心を動かすリードマインドメソッド学んでみませんか?